銅輪

自転車と永く付き合っていくための日記的ブログ。

若狭広域林道&三方五湖ポタ

 せっかくブログに書くべきポタリングをしてきたのに気が付いたら一週間がたち、記憶もだいぶ薄れてしまった。毎年部誌の原稿が遅れてしまうのは締め切りが遠いからだとばかり思っていたが、締め切りの存在しないブログでその理由が単なる怠惰だと気付かされてしまった。無念である。

 

 さて、先週のノルマは五月山から趣向を変えて、以前から行きたかった若狭広域林道と、三方五湖のサイクリングロードに行ってきた。久々の早起きと輪行は今回のポタを延期しようかと悩むほどだるかった。もう現役時代には戻れそうにない。輪行小浜駅で終了し9時ごろに活動開始。まずは林道の入り口である阿納尻まで移動した。暇人なので晴れの日を選んで行ったのだが、この日の気温は30度。短距離の移動でも汗が止まらなかった。

 

 阿納尻につくと林道の入り口である看板が見えてきたのでとりあえず写真を撮っておいた。出だしから10%前後の坂が続き先ほどまで走っていた海岸線があっという間に離れていく。200mほど登ったあたりで本日初めてのダートが出現。しかし岩の粒は大きく、慣れるまでタイヤが空転してコントロールに苦労した。事前に確認していた情報では砂利道だったのでこの日はmtbではなくawolに35cのマラソンを履かせてきたのだが、この時は騙されたと思い悪態をつきながら登っていた気がする。400upぐらいしたあたりで待望の砂利道が現れた。うじうじ峠に行った時以来のロングダートの始まりである。

 この日はツーリング動画の素材集めも兼ねていたのでgoproと三脚を存分に使い、止まっては撮り、止まっては撮りを繰り返した。動画でよく見るカメラの前を通り過ぎる構図や、タイムラプスで雲の流れを撮ったりもしたのだが、よさげな景色の場所を見つけて止まり、三脚でgoproを固定して戻り、前を通り過ぎる、という流れを良い動画が取れるまで繰り返すのは面倒で、こういうのは集団で走っているときにやるべきだなと1時間で2キロしか進まなかったあたりで気づいた。

700upぐらいすると中間地点の休憩所に到着した。それまでの道はガードレールの外は木々が茂っており、下にある海も隙間からのぞける程度だったが、ここだけ整備されていたため景色が開かれていて、突然の海の青と糸のような巻雲の構図に圧倒された。あまりにフォトジェニックだったので、動画のネタに取り込もうと考えている、グランツーリスモ4のop冒頭のフォードgtを中心に景色が切り替わる構図の動画(https://www.youtube.com/watch?v=DKo8MGd4Alg&t=125sこれの20秒くらいの部分)をとっておいた。来年以降はツアーも難しいので今年で何とか完成させたいところである。

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ちなみに切り替えの編集方法はまだ知らない

 ここ以降は前半でダートを満喫しすぎたためか割と無心でアップダウンを繰り返し進んだ。ダートは飽きるとただの走りづらい道になるのがいただけない。飽きるほうが全面的に悪いが。移動していると最後の休憩所の手前あたりで野ウサギが通り過ぎた。林道なのでシカやサルを見ることは間々あるが、ウサギは初めて見た。ほかにもこの日は亀、蛇なども道端でうろついていた。さすが福井、恐竜で推しているだけはある野生王国っぷりである。

  20kmほどで林道の終点についた。終点は三方五湖の西岸付近であり、少し常神半島のほうに寄り道した後に湖を一周するというのが本日のコースである。本当は三方五湖レインボーラインなる道路があるのだが、残念ながら有料自動車道らしいのでそっちはまたバイクで走るとして、今回は沿岸のサイクリングロードを周った。こちらは沿岸の梅農家の農道も兼ねているのか、ちょくちょく軽トラに遭遇した。道幅は広くなく、ガードレールもないのでふとした拍子に湖に落ちそうになる時もあるが、おちついた雰囲気の気持ちよい道だった。梅のいい匂いもするし。

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  サイクリングロードは基本平坦だったのであっという間に一周し、道の駅三方五湖で本日のポタを終えた。せっかくなので店内で梅ジュースと梅サイダーを買ってみた。酸っぱさが非常に心地よかった。それにしても、今回のライドはたかだか60kmくらいだったのに終わるころには疲労困憊であった。何とか夏までにはロングライドの勘と体力を戻したい。

梅雨の五月山

6月も中旬に差し掛かり全国的に梅雨入りの宣言が出た。自分は自粛続きの数か月で体重が恐ろしいことになっていたので4週間前から定期的に五月山に登ってダイエットに励んでいたのだが、雨だとやはりモチベーションが下がる(しぶしぶ登ったが)。走行中は基本暇なので雨天のライドを思い出していたのだが、どれもろくなものがなかったように思う。

 

そもそも、自転車はバイクと同様の二輪で安定性がなく、ブレーキ方式も油圧ディスクでもない限りかなり雨天時の制動に不安が残るため、かなり雨と相性が悪い。特に自分のようなツアーをメインとする人間にとって、雨は景色の面でもキャンプの面でも最大の障壁である。具体的に記憶に残っているのは19年の夏と18年の耐久ランである。19年の夏は全体を通して雨の日が多く、合宿で信州を再訪し、17年の夏合宿で思い出補正された様々な峠が曇天で何とも言えない景色になっていたのは、仕方ないとはいえ陰鬱な気になった。まああの時は、S藤君があれだけ我慢しろとCLに忠告されたにもかかわらずトイレに行ってしまったのが原因ではあるが。班員とCLに恵まれそれでも楽しい合宿になったことに感謝である。

対して18年の耐久ランは楽しさのかけらもなかったわけであるが(頭括)、こっちは開催日を台風通過の前日か当日にするかという究極の選択の末、嵐の中琵琶湖を回った日である。相次ぐ落車、信号無視、怒号を放つ安全のW辺、地獄だった。自分はとある事情で一位を取らなければなかったのだが、この時は一位をとるというよりもむしろ止まると寒いから走り続けるしかないという消極的なモチベーションに満ちていた。

 

とまあ、ある意味記憶に残りやすい雨の日のライドだが、残していいのは記憶だけで、けがや機材の破損は避けるべきである。昨今のouccは落車が相次いでおり、落車する人も一回生からよく自転車に乗る三回生までと幅広い。今後もこの傾向が続くことは老害的にも悲しいので、雨天時に自分が気を付けていることを記す。

 

まずは走行前にブレーキの確認をする。これは天候にかかわらずやるべきなのだが、自分は一度パッドの交換途中だったことを忘れたまま乗って危ない目にあったので皆もパッドが減っているかとワイヤーが切れていないかぐらいだけは確認してほしい。

 

そして走行中に気を付けることだが、1つは、マンホールや側溝の上を通るときはハンドルを切らない、ブレーキをしない。雨天時、これらは非常に滑りやすく、タイヤがロックしてコントロールを失いやすい。また、自転車は基本的に車道を通っているため、コントロールを失って車道側に転倒すると大けがにつながりやすい。集団走行の際には余裕があるときには指をさして後ろに教えてあげられるのが理想だ。

2つは、カーブに差し掛かるまでに減速を済ませておくことである。これはカーブ中にブレーキをして転倒することや、急な減速でタイヤがロックすることを防ぐためのものだが、カーブの前に減速をしきることはバイクでも自動車においても基本であり、特に同じ後輪駆動のバイクとは似ている点も多い自転車も、これに倣うべきだろうと考えるからだ。峠の下り道では、カーブの手前で減速し、車の邪魔にならない範囲でカーブへの入射角を広くとる。この繰り返しが大事だと思う。

 

 

 

偉そうにここまで書いたが晴れたらこれらはそれほど意識する必要がないので結局必要なのはCL力である。今夏、景勝地に行く日全部晴れてください!(懇願)

このブログで書いていきたいこと

 部活を引退した今、現役の頃ほど自転車に対するモチベーションがない理由を考えたのだが、仲間と会える機会が減り集団で走ったり話したりすることがなくなったことが一つにある。そしてもう一つが、部誌という報告の場を失ったことである。

 

1回生の頃はそうでもなかった気もするが、今はきれいな景色に出会うと自慢も込めてシェアしたいし、ロングツアーを終えたら記録に残したいものだ。ツイッターで済ますというのも考えたが、140字じゃウイスキー麻雀のカオスを語り尽くすことは到底できないだろう。

 

というわけで、チャリ部の情熱を失うことなく、永く自転車と付き合っていくために、ここにだらだらと自転車に関する記事や、ツアー報告を認めていこうと思う。

 

ちなみにこのブログの名前の銅輪とは、ouccの部誌であり、自転車の車輪を意味する銀輪に対し、銀輪よりもありふれたトピックを、銀輪未満のクオリティで送るという意気込みを込めて適当につけた名前である。