銅輪

自転車と永く付き合っていくための日記的ブログ。

梅雨の五月山

6月も中旬に差し掛かり全国的に梅雨入りの宣言が出た。自分は自粛続きの数か月で体重が恐ろしいことになっていたので4週間前から定期的に五月山に登ってダイエットに励んでいたのだが、雨だとやはりモチベーションが下がる(しぶしぶ登ったが)。走行中は基本暇なので雨天のライドを思い出していたのだが、どれもろくなものがなかったように思う。

 

そもそも、自転車はバイクと同様の二輪で安定性がなく、ブレーキ方式も油圧ディスクでもない限りかなり雨天時の制動に不安が残るため、かなり雨と相性が悪い。特に自分のようなツアーをメインとする人間にとって、雨は景色の面でもキャンプの面でも最大の障壁である。具体的に記憶に残っているのは19年の夏と18年の耐久ランである。19年の夏は全体を通して雨の日が多く、合宿で信州を再訪し、17年の夏合宿で思い出補正された様々な峠が曇天で何とも言えない景色になっていたのは、仕方ないとはいえ陰鬱な気になった。まああの時は、S藤君があれだけ我慢しろとCLに忠告されたにもかかわらずトイレに行ってしまったのが原因ではあるが。班員とCLに恵まれそれでも楽しい合宿になったことに感謝である。

対して18年の耐久ランは楽しさのかけらもなかったわけであるが(頭括)、こっちは開催日を台風通過の前日か当日にするかという究極の選択の末、嵐の中琵琶湖を回った日である。相次ぐ落車、信号無視、怒号を放つ安全のW辺、地獄だった。自分はとある事情で一位を取らなければなかったのだが、この時は一位をとるというよりもむしろ止まると寒いから走り続けるしかないという消極的なモチベーションに満ちていた。

 

とまあ、ある意味記憶に残りやすい雨の日のライドだが、残していいのは記憶だけで、けがや機材の破損は避けるべきである。昨今のouccは落車が相次いでおり、落車する人も一回生からよく自転車に乗る三回生までと幅広い。今後もこの傾向が続くことは老害的にも悲しいので、雨天時に自分が気を付けていることを記す。

 

まずは走行前にブレーキの確認をする。これは天候にかかわらずやるべきなのだが、自分は一度パッドの交換途中だったことを忘れたまま乗って危ない目にあったので皆もパッドが減っているかとワイヤーが切れていないかぐらいだけは確認してほしい。

 

そして走行中に気を付けることだが、1つは、マンホールや側溝の上を通るときはハンドルを切らない、ブレーキをしない。雨天時、これらは非常に滑りやすく、タイヤがロックしてコントロールを失いやすい。また、自転車は基本的に車道を通っているため、コントロールを失って車道側に転倒すると大けがにつながりやすい。集団走行の際には余裕があるときには指をさして後ろに教えてあげられるのが理想だ。

2つは、カーブに差し掛かるまでに減速を済ませておくことである。これはカーブ中にブレーキをして転倒することや、急な減速でタイヤがロックすることを防ぐためのものだが、カーブの前に減速をしきることはバイクでも自動車においても基本であり、特に同じ後輪駆動のバイクとは似ている点も多い自転車も、これに倣うべきだろうと考えるからだ。峠の下り道では、カーブの手前で減速し、車の邪魔にならない範囲でカーブへの入射角を広くとる。この繰り返しが大事だと思う。

 

 

 

偉そうにここまで書いたが晴れたらこれらはそれほど意識する必要がないので結局必要なのはCL力である。今夏、景勝地に行く日全部晴れてください!(懇願)